恐怖!抜け続ける毛髪、生えない怒りと焦り・・・とりあえず、皮膚科に行ってみたの巻

 

それは夏の始まり。

 

抜け毛がひどくなった。

 

頭を洗うと排水溝に黒く長い髪が絡むようになった。

 

最初はお風呂場で抜けた髪を手に取り、それをガタガタと震わせ、目を見開いたりしてホラー映画ごっこをする余裕もあった。

 

ごっこ遊びは1回で飽きた。

 

もともと髪が多く、抜けてもそんなに精神的なダメージはなかった。

 

今まで

 

ストレス 

 

産後

 

ダイエットの抜け毛・・・

 

女性の3大ハゲ(私が勝手に3大と言っているだけです)を繰り返し経験しているため、「まぁ、そのうちまた生えるでしょ」という自信があった。

 

故に気にせずこの期間、髪を何度か染める。

 

基本暗色ばかりの髪色をせっかく明るくしたので、この機会に楽しもうと何度も染めた。

 

ちょっと調子に乗って染めまくった。

 

BBのカラーは痛みにくいうえにプラスコラーゲンも毎回必ず投入していたので、度々こんな暴挙に出ても恐怖はなかった。

 

そんな中、お客様にもっと喜んで欲しい気持ちから、新メニューを店長にプレゼンするために、更にまた髪に色々と実験をする。

 

自己責任で好き勝手できる人体実験(と私はよんでいる)が大好きなので、気にせず実験を重ねた。もう誰にも止められない。

 

おまけに何を考えたのかストパー(カラー毛でもツヤツヤになり、傷みにくいすごいヤツ)もかけてご機嫌だった。

 

思えばこの時、大人しく冬眠でもしときゃよかった。

 

クワガタ採取に山へ行く。暑かった。日焼け対策にナプラのUVスプレーをわがままバディに散布しまくる。香りがいいので髪にも軽くかけた。

 

本格的な夏。

 

気付けばもう生えている予定だったが、今回は一向に生える気配がない。当たり前だが、焦りだす。

 

それどころか、地肌が透けだし、頭皮が赤くなっている。しかもなんか結構痛い・・・。

 

排水溝に溜まる髪が増える。鏡で頭皮を見る時間も増える。焦る。

 

数日痛みを我慢した。病院は・・・面倒臭いから行きたくなかった。

 

痛みが続く中、店長にカットを頼んだ。

 

髪を櫛で梳きながら、店長が首を傾げた。

 

嫌な予感がしたが、覚悟する。

 

店長「あれ?なんか薄くなった気がする・・・」

 

・・・気のせいじゃありません。

 

見かねた店長が、ヘッドセラピーで抜け毛予防をしてくれる。何もかもどうでもよくなるくらい気持ちよくなる。硬かった頭皮も柔らかくなり、痛みが和らいだ。

 

しかしその2日後、頭に血が昇るような痛みに耐えられなくなり、とうとう皮膚科に駆け込む。

 

駆け込みに選んだのは、近所の皮膚科で、どうやら男性の円形脱毛症や男性の薄毛に効く内服薬や外用薬を出してくれるらしい。

 

期待で胸が膨らむ。

 

もう男性用でも動物用でもいいから出して欲しい、と藁にもすがる思いで病院に向かう。

 

カルテの記入欄に「頭皮が赤く痛みがあります。特に抜け毛がひどいです。」と切実に記入する。

 

待合に3歳の息子と座っていると、看護師さんがやってきて「えーと、今日は僕どうしたのかな?」と息子に聞く。

 

すいません、私の方です・・・。

 

そうこうしている間にとうとう診察の順番が回ってきた。

 

気持ち的にはもう生えてきたんじゃないか、というぐらいのテンションだった。怖いものなんてもう何もない。

 

薬さえ飲めば、薬さえ塗れば、そしてお店で抜け毛対策をしていけば、もうあっという間にボーボーのはず。・・・やった。

 

優しそうな男性の先生は、カルテに目を通すとゴム手袋をはめ、髪を搔き分けながら頭皮を診察する。

 

ふんふん頷く先生に、期待。

 

「確かに赤いね。痒みはありますか?」

 

痒みはありませんが、痛いです。あと抜け毛が特にひどくって・・・。

 

「うーん・・・これはねぇ・・・なんでかなぁ

 

えっ?

 

「わっかんないけど」

 

えっ?

 

「多分赤いのは季節的に日焼け・・・かなっ?

 

えっ?

 

「塗り薬だしときますから、また経過教えてくださいね~。」

 

あの・・・薄毛がすごく気になるんです。6月の終わり頃から急に抜け毛がひどくなって・・・。

 

「あー、皮膚っていうのはね、こう・・・毛穴があって。塞がることはないから、もう生えてこないとかそういうのはないからね。まぁ大丈夫だと思いますよ。頭皮の炎症を抑えるお薬、しっかり塗ってね。

 

診察はあっけなく終わった。

 

隣で息子が「ママちゃんどこが痛いの?」としきりに聞いてくる。

 

しいていうなら、心かな・・・。

 

処方箋を手に、傷心のまま薬局へ。

 

男性用のハゲ薬でも、動物用でもなんでもない、ただの頭皮の薬をもらいに行く。

 

薬剤師さんから薬の説明を受ける。

 

「えーと、頭皮が赤いんですかね?痒みもあって」

 

痒みはないんですけど、痛いんです・・・。

 

え?

 

えっ?

 

「痒みがない・・・」

 

はい・・・。

 

そ・・・うですか・・・。えーと・・・うーん?

 

うーん?

 

薬剤師さんは、何故か私の頭皮に痒みがないことに納得できない素振りを見せるも、「じゃあ、お薬一生懸命塗ってくださいね」と塗り薬を渡される。

 

今のやり取りはなんだったのか・・・。

 

考えるとまた更に毛が抜けたら嫌なので、忘れることにする。

 

こうして、1週間ほど真面目に朝と夜に薬を塗った。

 

もしかすると、この薬で頭皮の赤みや痛み治せば、また生えてくるかもしれないという期待を込めて・・・。

 

親の仇のように塗り続けたかいあってか、頭皮の痛みや赤みは解消された。

 

肝心の髪は・・・産毛すら生えてこなかった。

 

ちょっと期待したけど、やっぱりか・・・。

 

薬が切れると、また頭皮が赤くなりだした。

 

痛みもまた出てきた。

 

痛くて仕方ないので、応急処置的になんとなくオイルパックをした。

 

そのあと普通に髪を洗い、ドライヤーで乾かし、子供と遊んだ。

 

寝る時間になったのでベットに入り、子供とちょっといちゃつく。

 

いつの間にか子供が寝たので、ネットでも見ようとスマホを弄っている時に気付く。

 

あれ、そういえば痛くない。

 

慌てて洗面台に向かい、髪を搔き分けてみる。

 

頭皮の赤みが・・・治まっている・・・!

 

先程まであんなに赤黒かった頭皮が、綺麗な白い色に戻っていた。

 

応急処置のつもりだったオイルパック(ただのオリーブオイル)が、どうやらてきめんに効いたようだった・・・。

 

そしてここから、頭皮の赤みと痛みが出てきたらオイルパックでの対策をとるようになる。

 

結局、頭皮の赤みと痛みは紫外線・・・そう、やっぱり原因は日焼けだった。

 

原因というより、きっかけのひとつが日焼けだった。

 

どうやら私は紫外線にとても弱い肌だったらしく、その上体調も良くなかったことも重なり、そして追い打ちと言わんばかりの実験の数々・・・で最終的にハゲたらしい。

 

顔や肌ばかりUVスプレーをかけていたが、同じくらい頭皮や髪にも、もっと紫外線に気を付けなければいけなかったし、後はおイタしすぎちゃった。反省!

 

とりあえず、日焼けが落ち着くまではオイルパックをすることとする。

 

 

髪は、未だ一向に増えない日々が続く・・・。

 

 

次回、第二回「戦慄!突撃薄毛治療クリニック!カウンセリングと衝撃のお値段!の巻」

 

 

ハーバーBBの傷みにくいヘアーヘアーカラー 全体染め ¥3,500

プラスコラーゲン ¥500

縮毛矯正 ¥10,000~¥14,000

ナプラUVスプレー マグノリア ¥1,200

ヘッドセラピー ¥2,500(20分)